仏法は、今から約3000年前、インドの釈尊(しゃくそん)によって説かれました。
釈尊はあらゆる人々を救うために、50年間にわたって説法し、その最後の8年間で出世の本懐(ほんがい=目的)である法華経を説かれました。
この法華経に説かれる予言どおり、釈尊が亡くなって2000年後の「末法(まっぽう)」と呼ばれる時代に、民衆を救済する真実の仏様として出現されたのが日蓮大聖人です。
日蓮大聖人は、法華経の極理(ごくり)である御本尊(ごほんぞん)を信仰の対象とし、その御本尊に向かって「南無妙法蓮華経」の題目を唱えることにより、いかなる人も仏の境界に至ることができると説かれています。
御本尊に対して純真な信仰に励むとき、私たちは必ず一切の苦悩を根本的に解決し、成仏することができるのです。
人生の苦難を乗り越える
さまざまな苦悩
仏教に「四苦八苦(しくはっく)」という言葉があります。
生・老・病・死(しょう・ろう・びょう・し)の四苦に、愛別離苦(あいべつりく/愛する人と別れる苦しみ)、怨憎会苦(おんぞうえく/憎しむ相手と出会う苦しみ)、求不得苦(ぐふとっく/求めても得られない苦しみ)、五陰盛苦(ごおんじょうく/身心や環境を形成する五陰が執着されることによって起こる苦しみ)を合わせた八つです。
私たちの生きる世界は、さまざまな苦悩に満ちています。
病気や老いによる身体的な苦しみ、家庭や職場・地域等での人間関係の悩み、経済的な苦境、そして精神的な不調による苦悩など、そうした苦しみの多くは、文明の発達や本人の努力だけでは解決がとても困難です。
また、今は「自分には特に悩みなどない」という人でも、それがこれから先もずっと死ぬまで続くという保証はありません。人生の苦悩は、いつ、どんな形で現れてくるか分かりません。どんなに努力しても、たった5分先のことすら見えないのが私たちの人生なのです。
正しい信仰と真の幸福
日蓮大聖人の正法(しょうぼう)を信じ、南無妙法蓮華経のお題目を唱えることによって、その人の心が磨かれ、今までの苦しみの生命(いのち)が清らかな生命へと変わります。
弱かった心も強い心となり、また妙法を信受する者を守護する諸天善神(しょてんぜんじん)の加護もあり、どんな苦悩も克服し解決できる自分となるのです。
御本尊の不思議な功徳によって人として正しい道を成就し、苦悩の人生を崩れることのない幸福な人生へと変えることができるのは、日蓮大聖人の教えを正しく伝える日蓮正宗以外にはありません。
人生の四苦八苦を乗り越えていくことができる教え、それは御本仏・日蓮大聖人の南無妙法蓮華経以外にはないのです。