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【これまでに掲載された巻頭言】
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無学の学

「夏期講習終れり街に夜涼満つ」茂敏

ある家の床の間の掛け軸に画が描かれていて、その上に何か時が書かれているのを見て、
「もし、あの画の上の書付けは何でございますか」
と尋ねると、亭主は、
「あれは賛(さん)でございます」
と言った。また他の家へ行って床の間を見ると、掛け軸にやはり何やら字が書いてあるので、したり顔をして、
「もし、あの掛け軸の書は賛(さん)でございますね」
と言うと、
「いや、あれは詩(し)でございます」
また別の家で掛け物を見ると、これにも何か書かれているので、
「あれは詩(し)でございますか」「いや、あれは悟(ご)でございます」
見るごとに、掛け物に書かれたものの数が三、四、五と増えていくので、また別の家の掛け軸の字を見て、思い切って、
「もし、あれは六でございましょう」
と言うと、その家の亭主、
「いえ、あれは質(七)でございます」
これはよく落語のたねにもなる話であるが、原典は滑稽本『室の梅』にある話である。

無学の知ったかぶりを誡(いまし)める話と取れるが、仏法では、学ぶべき真理を極めて、もはや学ぶべきことが無い仏様を「無学」という。
有学の私ども凡夫は、大いに学ばなければならない。


大乗山 持経寺住職  丸岡雄道・著『麻畝の性 巻頭言  第二聚』より(禁無断複製転載)
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