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達成・出陣の年を迎えて

水仙「新春の慶賀自他幸甚幸甚」(御書945頁)

烏兎怱怱(うとそうそう=月日があわただしく経つ様子)、月日のたつのは早いもので、立宗763年、森羅三千瑞気(ずいき)に満ちて、万象蘇生の生命輝く新年を迎え同慶至極である。

本年は「達成・出陣の年」と銘打たれた。

大阪の役の時、徳川頼宣(よりのぶ)は兄・義直(よしなお)と共に後軍として出陣したため、大阪城に攻め寄せた時には、もうすでに先陣が勝利を収めて、心ならずも華々しい功績を上げることができずに戦いは終わった。
武将たちが総大将・家康の御前に伺候(しこう)して勝利を祝福した折、頼宣だけは父の前に出ると、さも不服そうに、
「父上は私を後軍に配属したため、私の率いる強者(つわもの)共が大阪城に着く前に天守閣は陥(お)ちて味方の勝利が決まったので、思う存分戦果を上げることができなかった」 と不満を言った。そばにいた家臣の一人がそれを慰めるつもりで、
「若様はまだ14歳のお若い身。前途洋々、いつの日か武勲(ぶくん)の誉(ほま)れを遂げる日もございましょう」
と言った。すると頼宣は怒って、
「この頼宣に14歳の日が再び来るとでも言うのか!」
と一喝した。
それを聞いた家康は深くうなずき、
「頼宣、そちの只今の一言、敵の大将の首を取った以上の大手柄ぞ」
と褒(ほ)め称えた、ということである。

今日の日は二度と来ない。
さあ、雄心勃勃(ゆうしんぼつぼつ=勇壮な心、雄々しい心)して、いざ出陣だ!
「臨終只今にあり」(御書513頁)


大乗山 持経寺住職  丸岡雄道・著『麻畝の性 巻頭言  第二聚』より(禁無断複製転載)
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